18060無限キャベツよ、おしゃれであれ。スチームキャベツのくるみガーリックオイルがけ

無限キャベツよ、おしゃれであれ。スチームキャベツのくるみガーリックオイルがけ

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キャベツを塩、大蒜、塩昆布などで揉み込み、ごま油を回しかける「やみつきキャベツ」「無限キャベツ」が流行りのレシピとして出回っている。マヨネーズ、めんつゆ、顆粒だし、ツナの缶詰を投入するものもある。

「無限」「やみつき」というだけあって、おいしいとは思うが、家庭料理成分高めな料理で酒が飲みたいかと言えば少し問題がある。わたくしの我儘を言わせてもらえれば、できることなら「おかず」ではなく「おつまみ」で飲みたい。

そこで、酒豪たちが夜な夜な集う我が家の「やみつきキャベツ」をご紹介したい。皆ワインを飲みたがるから、ワインやほかのおつまみと相性の良いオリーブオイル一択。そこにナッツと粗挽きの黒胡椒を合わせれば、気の利いた「おめかしキャベツ」となる。

ワイン好きのための無限キャベツ。「スチームキャベツのくるみガーリックオイルがけ」

野菜料理はシンプルに限る。くるみとガーリックの香ばしさが後引く旨さ

ワインのおつまみレシピとなると、肉料理など手がかかりそうな印象を持たれるかもしれないが、野菜料理でも十分飲める。
たとえば、前菜は生のサラダが手軽だが、ホットサラダにすると野菜の香りや甘みが引き出され、果実味や土の香りを楽しむワインと好相性なのだ。フレッシュサラダにはない「おつまみ感」も、ぐっと増す。

材料(作りやすい分量)

キャベツ…食べたい量(加熱するとカサが減るので、出来上がりの2〜3倍が目安)
オリーブオイル…適量
くるみ(粗みじん切り)…ひとつかみ
大蒜(みじん切り)…1片分
岩塩…ひとつまみ
黒胡椒…適量

作り方

キャベツは水洗いし、適当な大きさにちぎり、耐熱容器に入れる。
ふんわりとラップをかけ、キャベツがしんなりするまで4〜5分レンジで加熱する。
レンジアップしている間に、フライパンにオリーブオイル、みじん切りの大蒜と粗みじん切りのくるみを入れ、弱火で加熱する。くるみは、ザクザクとした食感を楽しむために、大きめに刻んでいただきたい。さらにこだわるならば、あらかじめくるみだけをから炒りしておくと、香ばしさが格段に増す。
大蒜の香ばしい香りがしてきたら、火を止め、塩を入れる。
加熱が終わったキャベツに、フライパンで香りを出した大蒜、くるみをオイルごとかけて和え、黒胡椒をかける。

キャベツは大きめにちぎる。硬い部分もやわらかく食べられる。
蒸気を対流させるために、ラップは「ふんわりと」
加熱する前に大蒜、くるみを入れる。焦げやすいので注意。
熱々のオイルをジャッと回しかけ、温かいうちに食べよう

電子レンジを活用する、ごく簡単なレシピではあるが、たまにやってしまう失敗が大蒜を焦がしてしまうことだ。
大蒜とくるみはフライパンとオイルの余熱で加熱が進んでしまうので注意が必要だ。あらかじめレンジアップして柔らかくしておいたキャベツを準備してから、フライパンでの加熱を始めると失敗せずに済む。
とくに、わたくしと同じ、キッチンドリンカーの方は要注意。

Art Unit “Merry Laughter” (伊藤璃帆子・森政俊)
Art Unit “Merry Laughter” (伊藤璃帆子・森政俊)

料理家兼ライターの伊藤璃帆子と現代美術・写真家の森政俊によるアートユニット。
数十カ国の料理レパートリーを持ち、料理の美しさ、食べるときの楽しさにこだわり、食にまつわる総合演出を手掛ける。パーティフードやフードスタイリング、撮影技術の高さが好評。

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