湯治場の風情が残る
三朝の湯を心ゆくまで楽しむ
周辺には鳥取砂丘や倉吉の白壁土蔵群といった有名な観光地がありながらも、三朝川の畔に佇む「万翆楼」は静かな和風旅館だ。おもてなしに重きを置く宿で、館内には和モダンなインテリアが配されている。

宿に到着するとまずはウェルカムドリンクとして抹茶がいただける。広々としたラウンジで味わう一服が、冷えた体をゆっくりと温めてくれる。
客室は全部で4タイプ用意されている。最上階にあり天然温泉かけ流しの半露天風呂を備える「雅Suite」や、三朝大橋を眼下に見渡せる「高千穂」など、それぞれに贅沢な時間が過ごせる工夫が凝らされた部屋がある。

客室で荷ほどきをした後は、850年の歴史を持つという三朝温泉を愉しみたい。湯船には高濃度のラドンを含む放射能泉が源泉かけ流しで引かれており、大浴場や露天風呂で堪能できる。

同館で出される夕食にも注目したい。旨みのぎゅっと詰まったズワイガニなど冬に旬を迎える中国山地の食材を使った会席料理は美味。

心身共に癒してくれるという三朝の温泉や鳥取の味覚を堪能し、明日への活力の源としたい。
