最上川のほとりに建つ
思う存分温泉が楽しめる宿
創業300年の老舗旅館「高見屋」が2014年にオープンさせた和モダンの温泉旅館「紅」。

最上川に面して建っているため、1階のラウンジをはじめ、いたるところでリバービューが堪能できる。さらに部屋に居ながらにして、ゆったりと流れる最上川の絶景をひとり占めできる。

一面を真っ白な世界に塗り込める雪景色や、樹齢1000年以上の老木が多い周囲の森など、四季折々の表情を見せる自然に触れて、時の流れや悠久の歴史に思いを馳せるひと時を過ごすことができる。

明治12年(1879)に湧出した草薙温泉をかけ流す、大浴場の露天風呂からも最上川の眺望が愉しめる。肌に優しく長湯がしやすい泉質で、時間の許す限り湯浴みできるのはひとり旅には嬉しい。

料理は地元・最上の旬の食材をふんだんに使っており、山形県産の「米の娘豚」を特製の「錦鍋」で味わう。野菜と豚肉の味が溶け合い、舌も心も喜ばせてくれる逸品だ。

最上川舟下りの終点近くに位置しているので、道中は松尾芭蕉の名句で知られる最上川の風情を船上から愉しんだ後、チェックインしたい。