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段階的に増税が実施されてきたたばこ税。値上げの度に、愛煙家の懐具合は寂しくなる一方だ。税率が引き上げになるとたばこ産業も苦戦を強いられ、主力銘柄の内容や価格をリニューアルするなど、メーカー・愛煙家の双方に負担が少ないかたちを模索しながら増税に対応している。
2021年10月1日~3回目の「たばこ増税」

財務省は、平成30年(2018年)10月1日より、令和2年(2020年)10月、今回の令和3年(2021年)10月と3回に分けて段階的なたばこ税率の引き上げを実施している。各段階での増税額は、1本当たり1円(20本入りたばこ1箱当たり20円)。2020年9月末の販売価格と比較すると、2021年10月1日からの価格は、計1本当たり3円(20本入りたばこ1箱当たり60円)高いことになる。
値上げの対象は合計173銘柄
税率改定により値上げを発表したのは、紙巻たばこ127銘柄、葉巻たばこ18銘柄、パイプたばこ3銘柄、刻みたばこ3銘柄、かぎたばこ22銘柄の合計173銘柄。加熱式たばこを含む一部銘柄については、現在申請中とのこと。
主要銘柄の改定価格は以下の通り。
【紙巻たばこの主な改定価格】
・ナチュラル アメリカン スピリット : 現行 570 円 → 改定 600 円
・セブンスター、ピース(20 本入) : 現行 560 円 → 改定 600 円
・メビウス: 現行 540 円 → 改定 580 円
・ピアニッシモ : 現行 540 円 → 改定 570 円
・ウィンストン (キャスター、キャビン): 現行 500 円 → 改定 540 円
・キャメル : 現行 450 円 → 改定 460 円
【葉巻たばこの改定価格】
・キャメル・シガー : 現行 400 円 → 改定 500 円
・わかば・シガー : 現行 410 円 → 改定 500 円
・エコー・シガー : 現行 400 円 → 改定 500 円
・キャメル・シガー (スリム): 現行 380 円 → 改定 490 円
紙巻きたばこは10~40円ほど、葉巻たばこは100円前後の値上がりとなる。各銘柄の詳細な改定価格は以下の記事を参考にしてほしい。
紙巻たばこ売り上げランキング(2020年4月~2021年3月)
一般社団法人日本たばこ協会が2021年5月31日に発表したデータを見ると、2020年度第4四半期累計(2020年4月~2021年3月)の紙巻きたばこの販売数量は約988億本、総売上は24,749億円。前年度と比較して、販売数量は約8割、金額は約9割であった。
2020年度の売り上げ首位を占めたたばこ銘柄TOP20をまとめてみた。2019年度の人気銘柄とどのような違いがあるのかもあわせて見ていこう。
2020年度 紙巻たばこ売り上げランキング(第4四半期累計)
順位 | 銘柄 | 数量(百万本) | 前年同期比 |
1 | セブンスター | 4,237 | – |
2 | メビウス・ワン・100’s・ボックス | 2,985 | – |
3 | セブンスター・ボックス | 2,530 | ↑ |
4 | メビウス・スーパーライト | 2,417 | ↓ |
5 | メビウス・エクストラライト | 1,976 | – |
6 | メビウス・ライト | 1,894 | – |
7 | メビウス | 1,872 | – |
8 | メビウス・エクストラライト・100’s・ボックス | 1,780 | – |
9 | メビウス・スーパーライト・100’s・ボックス | 1,676 | – |
10 | ウインストン・キャスター・ホワイト・ワン・100’s・ボックス | 1,618 | – |
11 | ケント・1・100・ボックス | 1,578 | – |
12 | マールボロ KS ボックス | 1,441 | ↑ |
13 | メビウス・プレミアムメンソール・オプション・パープル・5 | 1,398 | ↓ |
14 | メビウス・エクストラライト・ボックス | 1,320 | – |
15 | ケント・エス・シリーズ・1・100・ボックス | 1,300 | ↑ |
16 | メビウス・ワン | 1,244 | – |
17 | ウインストン・キャスター・ホワイト・5 | 1,198 | – |
18 | マールボロ メンソール 8 ボックス | 1,168 | ↓ |
19 | メビウス・ワン・ボックス | 1,065 | – |
20 | ポープ(10) | 1,041 | ↑ |
セブンスター強し。メビウスブランド人気も健在
多少の順位変動はあるものの、昨年度とほぼ同じランキングという結果になった。売り上げ1位は、昨年に続き「セブンスター」。紙巻きたばこ市場で4.3%のシェアを占め、シェア率は昨年より0.1%増加。3位の「セブンスター・ボックス」も2.6%のシェア率と、安定した人気を得ているようだ。
一方、ブランド単位で見ると、こちらも昨年同様メビウスがトップ。2位の「メビウス・ワン・100’s・ボックス」(シェア率3.0%)や、4位の「メビウス・スーパーライト」(シェア率2.4%)、5位の「メビウス・エクストラライト」(シェア率2.0%)など、上位5品中3品にランクインしたほか、トップ20のうち約半数がメビウスブランド。ブランド人気の高さが窺える結果といえるだろう。
ホープがランキングに参入
昨年度はランキング外だった「ホープ(10)」が20位にランクイン。日本初のフィルター付きたばことして昭和32(1957)年に登場し、「ショートホープ」の愛称で長く親しまれている銘柄だ。全長70mm・巻周26mmと太く短いのが特徴で、1箱10本入りのため、他銘柄と比べて必然的に安価で購入できる。

昨年の税率改定からさらに値上がりし、市場の動向が見逃せないたばこ産業。今の税制では今回の増税が最後となるが、売り上げや喫煙者数にどのくらい影響があるのだろうか?愛煙家の人は増税前の今が購入のチャンス。まだ正式な価格発表のない加熱式たばこを含め、引き続き詳しく見ていきたい。
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