自然を満喫しながら楽しむキャンプやバーベキュー、登山などのアウトドアをさらに充実した体験にさせてくれる飯盒炊爨(はんごうすいさん)。
飯盒で米を炊いたり、ラーメンや燻製などを調理をしたりすることを飯盒炊爨と呼ぶが、はじめての飯盒炊爨が上手くいくかどうか不安に思う人もたくさんいるだろう。
そこでこの記事では、飯盒炊爨の基礎知識や美味しく米を炊く方法、そしておすすめアイテム18選を種類別で紹介していく。
すでに飯盒炊爨の知識がある人にも役立つアイテムを取り上げているので、ぜひ参考にしてほしい。
飯盒炊爨とは
はじめに、そもそも飯盒炊爨とは何なのかという点に焦点をあてて紹介していく。
飯盒炊飯との違い
飯盒炊爨(はんごうすいさん)と飯盒炊飯(はんごうすいはん)の違いがわからない人は多いが、どちらも飯盒を使って野外で米を炊くという意味で使われている。
敢えて区別する場合、飯盒炊爨は米以外の素材を使った調理も行い、飯盒炊飯は米に限定されるという使い分け方になる。
飯盒は昔からキャンパーの間で重宝されてきたアイテムだが、ソロキャンプが流行したことで選びきれないほどの種類が販売されているのが現状だ。
若者の興味を引くお洒落なデザインの飯盒も多く、使用していない時は渋いインテリアとしても活用できる万能アイテムだ。
飯盒の種類
飯盒は、「兵式飯盒」「丸型飯盒」「角型飯盒」「タンブラー型」の4種類に分けられる。
それぞれの飯盒の特徴は以下のとおりだ。
兵式飯盒 | 軍隊の装備品として活用されていた飯盒。そら豆のような形で、登山やキャンプなど本格的なアウトドア向け。 |
丸型飯盒 | 円柱状で、熱が均等に伝わりやすいアウトドア初心者向けの飯盒。洗いやすいが、かさばりやすい。 |
角型飯盒 | 長方形の飯盒で、メスティンとも呼ばれる。小型でかさばりづらく、米を炊く以外にも焼く・煮る・蒸す・揚げるといった調理に対応。 |
タンブラー型 | 丸型飯盒をさらにコンパクトにした飯盒で、スープや煮物の調理に向いている。登山やキャンプでコーヒーを飲みたい場合にも便利。 |
昔ながらの飯盒といえば兵式飯盒だが、ソロキャンプの場合は、荷物がかさばりづらい角型飯盒が重宝されている。
また、飯盒の素材は「鉄」「ステンレス」「チタン」「アルミ」の種類に分けられるが、重量が軽めで熱伝導率が高めのアルミは、初心者から中級者におすすめだ。
飯盒炊爨でできること
飯盒炊爨は米を炊く以外にも、麺類やスープ類、スイーツといった幅広い料理をつくれる魔法のアイテムなのだ。
【飯盒炊爨でつくれる料理の例】
- 炊き込みご飯
- ピラフ
- パエリア
- 牛丼
- パスタ料理
- ラーメン
- 煮物
- 燻製
- 味噌汁
- ポトフ
- 餃子
- プリン
白米より少し手が込んだ料理をつくりたい場合は、鶏肉や野菜を入れた炊き込みご飯がおすすめだ。
また、米だけではなく、パスタやラーメンなどの麺類や、スープ類、そしてスイーツもつくれてしまう万能さ。ただし、商品によって適した使い方があるため、取り扱いには要注意。
飯盒は、停電時に電気やガスが使えない状況になっても、カセットコンロとガズボンベがあれば米を炊くことが可能。
キャンプアイテムは被災した際に活用できるものが多いため、めったにキャンプに行かない人でも飯盒を購入して、飯盒炊爨の知識を身につけておいて損はないだろう。
飯盒炊爨の炊き方は?美味しく米を炊く方法を紹介(兵式飯盒の場合)
飯盒炊爨の経験者であれば、焦がさずに米を炊くのが意外に難しいことを理解できるだろう。
では、どうすれば美味しく米を炊けるのだろうか?
はじめての飯盒炊爨で失敗したくない人に向けて、美味しく米を炊く方法を紹介していこう。
- 飯盒は購入後に自宅で火にかける
- 米と水の量を正確にはかる
- 米を30分〜2時間浸水させる
- 沸騰するまで弱火〜中火にかける
- 米がお粥状になったら蓋を閉める
- とろ火にかけて25分間放置する
- 炊きあがったらシャリ切りをして蒸気を逃がす
1.飯盒は購入後に自宅で火にかける
飯盒を買ったあとにまずしておきたいことが、自宅のガスコンロで火にかけておくことだ。
米のとぎ汁を飯盒の8分目まで入れて、中火で10分〜15分くらい火にかけることで新品にありがちなアルミ臭さを緩和させることが可能。
もちろん買ったあとそのままキャンプで使用しても問題ないが、飯盒炊爨で米を美味しく炊きたい場合はぜひ試してほしい。
2.米と水の量を正確にはかる
飯盒の内蓋や外蓋を計量に使うことができるが、実は商品ごとに誤差があるため注意が必要だ。
米の量を正確にはかるには、デジタルスケールや計量カップを用いるのがおすすめ。自宅で正確にはかったあと、ジップロックに入れてキャンプやバーベキューに持っていこう。
水に関しては、飯盒の内蓋の目印に合わせてぴったり注げば問題ないだろう。
兵式飯盒で米を弱火で炊く場合、米1合に対して水190gを使うとやわらかめに仕上がるため、この基準で水の量を調整して好みの固さに仕上げよう。
3.米を30分〜2時間浸水させる
米をといだ後は、ジップロックに米と水を入れて浸水させて一定時間放置することで、炊きあがりが良くなる。
浸水させる時間は夏の場合は最低30分間、冬の場合は最低1時間を基準としよう。
夏の場合 | 30分〜1時間 |
冬の場合 | 1時間〜2時間 |
春〜秋にかけては、米の温度が上がって雑菌が繁殖しないように、クーラーバックの中で放置するといいだろう。
米の浸水の工程を省いてしまうと、芯まで火が通りづらくなって仕上がりが固くなり、米の甘みも十分に出なくなってしまうのだ。
4.沸騰するまで弱火〜中火にかける
浸水させた米と水を飯盒に移したら、弱火〜中火にかけて蓋をしないで沸騰を待つ。
そして、沸騰が近くなって泡立ってきたらスプーンなどで、米が潰れないように丁寧にかき混ぜる。
かき混ぜることによって、米の温度を均等に上げることができ、炊きムラを減らすことができるのだ。
5.米がお粥状になったら蓋を閉める
米の水気がなくなり、全体的にお粥状になったら蓋を閉めるベストタイミングとなる。
米が飯盒に張り付き始めた頃が、蓋を閉める合図だと覚えておこう。
沸騰時間は10分を基準として、固めに仕上げたい場合は短く調整しよう。
6.とろ火にかけて25分間放置する
蓋を閉めた後は、弱火よりも更に火力が低いとろ火にして、25分間放置する。
常に火をかけていないと飯盒の中が急速に冷めてしまうため、火が消えたらすぐに点火できるように気を配っておこう。
待っている間は、できる限り蓋を開けないのが飯盒炊爨で米を美味しく炊くコツとなるが、初心者で大失敗を避けたい場合には、蓋を開けて状態を確認しよう。
また、炊きあがりを待っている間に焦げた臭いがした場合、おこげが付き始めた合図となるため、すぐに火から下ろす必要がある。
7.炊きあがったらシャリ切りをして蒸気を逃がす
25分間放置することで米が炊きあがるため、すぐに火から下ろそう。
火から下ろしたあとは、蓋を開けてご飯を切るようにかき混ぜてシャリ切りをして、飯盒内の蒸気を外に逃すことでさらに美味しくなる。
シャリ切りをしたあとは蓋を少しずらして空気が入る状態にして、5分待つことでふっくらとした仕上がりになる。
ここまでが、飯盒炊爨で美味しく米を炊く方法だ。
飯盒炊爨に慣れない人は、米と水の量を正確にはかる、そして火加減の調整と火にかける時間を間違えないことが成功のコツとなるだろう。
飯盒を選ぶ時のポイント

飯盒炊爨の醍醐味といえば飯盒で炊くご飯だ。
電気炊飯器とは異なり火と水の絶妙な加減は難しいものの、美味しく炊けた時の喜びはアウトドアでしか感じることができない至高の一瞬である。
そのため、飯盒炊爨を存分に楽しむためには自分に合った「飯盒」選びは欠かせない。というわけで以下の項目では、飯盒を選ぶ際に重視すべきポイントを紹介していこう。
用途に合わせて種類を選択する
上記の種類に項目でも軽く紹介したが、飯盒には大きく分けて4つの種類があり、それぞれで異なる特徴がある。そのため、適当に目についた飯盒を選ぶのではなく、自分の用途に合わせて適切な種類を選択しなければいけないのだ。
- 兵式飯盒⇒本格的なアウトドア
- 丸型飯盒⇒アウトドア初心者
- 角型飯盒⇒ソロキャンパー
- タンブラー型⇒スープや煮物の調理に最適
一度も飯盒でご飯を炊いたことがない初心者は丸型飯盒がおすすめ。しかし、幅を取ってしまうデザインが多いため荷物を少なくしたいソロキャンパーには不向きだ。
このように、それぞれの種類でメリットとデメリットがあるため、自分の用途に合わせて適切な飯盒を選択しなければ最大限に活用することができなくなるのである。
下記の項目では種類別でおすすめの飯盒を詳しく紹介していくので、そこで自分に合っている飯盒をぜひ見つけていただきたい。
何を調理するかで機能性を考える
最近の飯盒はご飯を炊くためだけのアイテムではなくなっている。
万能調理器としてアウトドアに持って行く方も増えているため、ご飯だけではなくさまざまな調理に利用したいという場合は、飯盒を買う際に機能性を確認しておこう。
たとえば、飯盒で米を炊く以外の調理をしたいと考えているのであれば、必ず蓋に取っ手がついているものを選択してほしい。米であれば炊きあがるまで蓋に触れることはないが、それ以外の料理では途中で何度も蓋を開けて確認する必要があるため、取っ手は不可欠だ。
さらに最近では、以下のような機能性を兼ね備えている飯盒が販売されている。
- 大人数のキャンプに適している鍋型
- 肉料理や煮込み料理ができる圧力鍋機能
- まろやかにご飯を炊き上げる機能
- 蓋がフライパンになるタイプ
ご飯を炊くだけの目的で買うのでご飯を美味しくできる飯盒が良い、ご飯を炊いた後に他の料理を調理できる機能が欲しいなど、人によりニーズはさまざま。
自分がアウトドアに行った時を想定し、この飯盒を使い何を作りたいかで備わっておいてほしい機能性を検討してほしい。
食べる人数で容量を考える
飯盒を購入する際は、一度に何合炊ける容量かを必ず確認しておこう。
ご飯の場合の目安は1合でお茶碗2杯分なので、何人でアウトドアへ行くことを想定しているかで容量を検討すると良い。たとえば、ソロキャンパーであれば2合炊き前後の飯盒で十分だが、ファミリーや友達同士で行くのであれば、少なくとも4合から5合の容量は欲しいところ。
容量が大きすぎる飯盒は荷物になる嵩張るため、必要以上に大きすぎるサイズのものを購入するのは避けておこう。しかし、飯盒は容量をオーバーすると炊けなくなるため、想定よりもやや多めの容量を購入しておくことを推奨する。
おすすめの飯盒18選を種類別で紹介
飯盒炊爨の基礎知識と美味しく米を炊く方法を知ってもらえたところで、ここからはおすすめの飯盒20選を種類別でピックアップして紹介していく。
前述したように、飯盒は大きく4種類に分類されている。
- 兵式飯盒
- 丸型飯盒
- 角型飯盒
- タンブラー型
それぞれのおすすめ飯盒を以下で紹介していくので、ぜひ参考にしてほしい。
兵式飯盒
かつては自衛隊でも使われていた兵式飯盒は、ドイツやフランスの軍隊装備として使われていた飯盒を日本の事情に合わせて形状と機能を変化させたもの。
昔ながらの古き良き飯盒なので、「これぞ飯盒!」という無骨な印象を与えてくれる。
リュックサックや腰に括りつけて運べるタイプのものも販売されているが、形状的に洗いにくく機能性が低いというデメリットがある。
以下では、兵式飯盒を探している方におすすめのアイテムを紹介していこう。
JIANGREN|ハンゴウ兵式

JIANGRENから販売されている「ハンゴウ兵式」は、深めの中蓋が付いていることで一つでさまざまな料理を作ることができる飯盒だ。
人間工学に基づいた使いやすいハンドル設計がされていて、滑り止めと快適な握りやすさを実現している。蓋についている取っ手は伸ばすとフライパンとして利用することもできるため、米を炊くだけではなく肉や野菜を炒めるなどのさまざまな用途で使える。
こちらの商品は、真空状態で保温を維持できるキャンプに最適な弁当箱がセットで付いてくるため、アウトドアでもゴチャゴチャせずに快適に持ち運びができるだろう。
メーカー | JIANGREN |
商品名 | ハンゴウ兵式 |
価格 | 2,019円 |
梱包サイズ | 32.1 x 24.1 x 11.8cm |
素材 | アルミニウム |
重量 | 0.46キログラム |
電池 | なし |
容量 | 4.5合炊き |
タイプ | 兵式 |
販売サイト | Amazon |
キャプテンスタッグ|林間兵式ハンゴー

キャプテンスタッグから販売されている「林間兵式ハンゴー」は、大容量の4合まで米が炊ける兵式飯盒だ。中蓋1杯擦り切りで2合なので、お米を測る際も快適である。
水量も4合の場合は飯盒側面の上の水量線まで、2合の場合は下の水量線までと測りやすく、弱火から強火、煮えたぎる音が聞こえ出したら弱火と炊き方も簡単だ。
アルミ製なので重量も軽く、見た目の無骨さとは裏腹に初心者でも使いやすい設計になっているため、幅広いアウトドア経験者が重宝できるだろう。
メーカー | キャプテンスタッグ |
商品名 | 林間兵式ハンゴー |
価格 | 1,436円 |
サイズ | 幅180×奥行110×高さ135mm |
材質 | アルミニウム(表面加工:アルマイト加工、エポキシ樹脂塗装)、フックハンドル:鉄(エポキシ樹脂塗装) |
原産国 | 中国 |
容量 | 4合 |
重量 | 340グラム |
販売サイト | Amazon |
LOGOS|ハンドル付きハンゴウ

LOGOSから販売されている「ハンドル付きハンゴウ」は、材質でアルミニウムが採用されているため軽いにも関わらず、4合も炊けるという大容量が魅力的な兵式飯盒だ。
メラミン樹脂塗装の蓋には取っ手が付いているので、引っかけるだけではなく持ち運びも快適に行える。容量が大きいため用途は米を炊くだけではなく、鍋やスープを作る際にも利用できるだろう。さらに、利用前は小物入れとしても重宝できるはずだ。
取っ手がついている蓋はフライパンや皿としても利用できるため、できるだけ荷物を少なくしたいアウトドアでは使い勝手は抜群だ。価格もリーズナブルなので、初めての兵式飯盒でぜひとも選んでほしい逸品である。
メーカー | LOGOS |
商品名 | ハンドル付きハンゴウ |
価格 | 2,345円 |
材質 | アルミニウム、プラスチック |
容量 | 4合 |
サイズ | 20.5 x 11.5 x 14cm |
重量 | 365g |
販売サイト | Amazon |
Rothco|ハンゴウ G.I. Type

スタイリッシュでシンプルなデザインが特徴的な「ハンゴウ G.I. Type」は、リーズナブルな価格でありながら耐久性が高い兵式飯盒だ。
容量は小さめではあるがステンレス製で熱伝導が良いため、お米を炊く際はバーナーのような弱火でも美味しく調理できる利点がある。他にも、熱伝導が良いという利点を利用して熱燗を作ることもできるため、寒い季節のアウトドアではさまざまな用途で重宝できるだろう。
しかし、蓋がきちんとはまるタイプの飯盒であるため、長く使い続けていると熱変形によりはまりにくくなるデメリットが口コミでは挙げられている。
1回や2回で使えなくなるということはないが、その点に関しては注意点として覚えておこう。
メーカー | Rothco |
商品名 | ハンゴウ G.I. Type |
価格 | 2,300円 |
素材 | ステンレス鋼 |
サイズ | 15 x 10.5 x 9.2 cm |
重量 | 280g |
容量 | 2合 |
販売サイト | Amazon |
PetriStor|ソビエト連邦製実物・兵式飯盒セット
主にアウトドア用品を取り扱う「PetriStor(ペトルストア)から、ロシア軍空挺作戦部隊VDVが実際に使っていた兵士用モデルの飯盒セットが販売されている。
水筒と飯盒、ボウルの3つがセットになっており、軽量且つ、熱伝導率の高いアルミ製だ。
ハイキングや釣り、狩猟などのアウトドアに適した兵式飯盒セットだが、注目すべきはそのデザインだ。
独特の形や味のある加工が施されており、ロシア軍空挺作戦部隊VDVがその当時に使っていたような見た目で、インテリアとして飾っても映えるだろう。
メーカー | PetriStor |
商品名 | ソビエト連邦製実物・兵式飯盒セット |
販売価格 | 4,250円(税込・Amazonより参照) |
形状 | 兵式 |
素材 | アルミ |
梱包サイズ | 幅18.6cm×長さ24cm×高さ9.9cm |
総重量 | 580g |
容量 | キャンティーン:1.06クォート飯盒:1.06クォートボウル:0.53クォート |
付属品 | ミリタリーポーチ |
丸型飯盒
円柱型で熱が均等に伝わりやすい丸型飯盒は、アウトドア初心者から上級者まで幅広い方へおすすめしたい。
使い勝手がよくコンパクトなので荷物にならず、円柱型なので洗いやすいという点も大きなメリットとして挙げられる。
皿、コップ、調味料などをまとめて入れられる高い収納力もあるため、飯盒の中でもとくに人気が高い種類として常に注目されている。
以下では、そんな丸型飯盒の中でもとくにおすすめの飯盒を紹介していこう。
オオイ金属|飯盒5合

安心安全の国内ブランドであるオオイ金属で作られている飯盒は、5合炊きの丸型だ。米を炊くための炊飯としてはもちろんだが、煮物鍋としても使える深さなので、アウトドアではさまざまな場面で活用できるはずだ。
一気に5合も炊ける大容量の丸型タイプなので、道具入れとしても利用できる。取り出しもスムーズで、ボディには5合だけではなく2.5号の目盛りも付けられているため、少人数から大人数まで便利に使いこなせるだろう。
しかし、口コミで注意点として挙げられている「持ち手が固定できない」という点には注意してほしい。固定しないとガスコンロの炎の中に持ち手が落ちて塗装が剥げてしまう場合があるため、綺麗な状態を維持しながら使いたい方は注意しよう。
メーカー | オオイ金属 |
商品名 | 飯盒5合 |
価格 | 1,679円 |
材質 | アルマイト塗装 |
サイズ | 170×160 |
容量 | 5合 |
販売サイト | Amazon |
LOGOS|丸形ハンゴウ

LOGOSから販売されている大容量の丸形飯盒。
お米は5合まで炊くことができるため、大人数のアウトドアに最適。さらに中が広いため、お米だけではなく鍋を調理する際にも重宝できる。素材に採用されているのは熱伝導性に優れているアルミなので、ムラなくスピーディーに美味しいお米を炊くことができるだろう。
持ち手のロック機能は搭載されていないものの、少しきつめに付けられているため上部に固定することは可能。内蓋、外蓋ともしっかりと閉められるタイプなので、一度に大量の野菜や米を煮込んでも問題なし。大人数でのアウトドアでは間違いなく活躍できる。
メーカー | LOGOS |
商品名 | 丸形ハンゴウ |
価格 | 2,480円 |
容量 | 5合 |
サイズ | [本体](約)18×15.5×15.7cm [ふた](約)16×16×3.5cm [皿(なかご)](約)15×15×3cm |
収納サイズ | (約)18×17×15.7cm |
素材 | アルミ |
販売サイト | Amazon |
Field to Summit|ハンゴー丸型4合炊き

Field to Summitから販売されている4合炊きの丸型飯盒。
計測カップがなくても2合と4合の目盛りが付けられているため、少人数から大人数のアウトドアでも利用可能。どことなく無骨に見えるデザインでありながら、丸型タイプなので可愛らしさも残されている。
素材はアルミなので軽くて熱伝導性に優れている。さらに、蓋はフライパンとしても利用することができ、持ち手もあるのでアウトドアでの持ち運びも快適だ。
米だけではなく本体に2合と4合の水位表示も付けられているため、計測カップは持ち運び不要となる。初心者から上級者まで幅広い人が便利に利用できるだろう。
メーカー | Field to Summit |
商品名 | ハンゴー丸型4合炊き |
価格 | 2,280円 |
サイズ | 外径155x高さ140mm |
重量 | 320g |
材質 | アルミニウム(表面加工:アルマイト加工、耐熱塗装)、ハンドル:鉄(耐熱塗装) |
販売サイト | Amazon |
IGNIO|キャンプクッカー丸型飯盒

IGNIOから販売されている4合炊きの丸型飯盒は、米の軽量皿と水分目盛りが付いている使い勝手がいいアイテムだ。
素材はアルミなので熱伝導性が高く、そして何よりも値段が非常にリーズナブル。1500円を切る値段で販売されている飯盒は少なく、さらにこちらの商品は4合炊きなので、少人数でも大人数でも使いこなせるはずだ。
丸型飯盒を初めて買う方はいきなり高額商品は買いにくいはずなので、まずはこちらの商品を手に取ってみるのもいいかもしれない。
メーカー | IGNIO |
商品名 | キャンプクッカー丸型飯盒 |
価格 | 1,419円 |
素材 | アルミニウム |
サイズ | 15×15×14cm |
重量 | 340g |
容量 | 4合 |
生産国 | 中国 |
販売サイト | Amazon |
キャプテンスタッグ|林間丸型ハンゴー4合炊き
アウトドア、キャンプ用品を多数販売しているキャプテンスタッグの「林間丸型ハンゴー4合炊き」は、シンプルなデザインのアルミ製丸型飯盒だ。
家族や友人とキャンプやバーベーキューをする際に役立つ4合タイプの飯盒で、熱伝導率の高いアルミ製で、飯盒の底面に程よくつくおこげの風味も楽しむことができるだろう。
米全体に熱が均等に伝わりやすい丸型のため、飯盒炊飯の初心者でも美味しく米を炊きやすいアイテムだといえる。
サイズも外径15.5cm、高さ13.5cmと持ち運びしやすいサイズで、販売価格もAmazonで1,500円以下と安価なため、飯盒炊飯デビューに選んでみてはいかがだろうか。
メーカー | キャプテンスタッグ |
商品名 | 林間丸型ハンゴー4合炊き |
販売価格 | 1,427円(税込・Amazonより参照) |
形状 | 丸型 |
素材 | アルミ |
サイズ | 外径15.5cm×高さ13.5cm |
総重量 | 約360g |
容量 | 米4合分 |
角型飯盒
フランス軍が使用している角型飯盒は、コンパクトで収納しやすいという利点があるためソロキャンパーに向いている。しかし、角ばった形状なので全体的にムラが出やすく、四隅に熱が伝わりにくいという点はデメリットとして覚えておこう。
あまり日本で流通されている種類ではないが、以下では角型飯盒の中でもとくにおすすめしたいアイテムを詳しく紹介していく。
trangia|メスティン TR-210

trangiaから販売されている角型飯盒の「メスティンTR-210」は、小物入れにも重宝できるシンプルな飯盒である。熱伝導率が高いアルミを採用しているため、角型飯盒のデメリットのムラを解消している。アルコールバーナーでもご飯を美味しく炊けるのが魅力的だ。
コンパクトな見た目でありながら米は3.5合まで炊くことができるため、1人ないし2人のアウトドアでは十分なサイズ感。バージンアルミを採用した高級感が溢れる素材は長く愛され続けており、1960年代から改良を続けて今なお高い支持を集めている。
メーカー | trangia |
商品名 | メスティンTR-210 |
価格 | 1,635円 |
材質 | アルミニウム |
サイズ | 16.5×9.0×6.5cm |
重量 | 160g |
販売サイト | Amazon |
キャプテンスタッグ|アルミ角型クッカー

キャプテンスタッグから販売されている「アルミ角型クッカー」は、軽量かつコンパクトな形状になっているため、飯盒としてだけではなく食器はランチボックスとしても利用できる。
折りたたみ可能なので持ち運びが非常に快適。さらに安定したハンドル構造になっており、本体の内側に米と水を計測する目盛りが付いているため、アウトドアでも便利に使える。
熱伝導率が高いアルミ製なので、小型ガスバーナーだけで美味しいご飯が炊ける。3合まで炊くことができるため、少人数のキャンプでは重宝できるアイテムになるはずだ。
メーカー | キャプテンスタッグ |
商品名 | アルミ角型クッカー |
価格 | 1,642円 |
サイズ | (約)170×115×高さ65mm(本体のみ) |
重量 | 185g |
材質 | 本体・金具・リベット/アルミニウム(表面加工=アルマイト) 取っ手/ステンレス鋼・シリコーンゴム |
販売サイト | Amazon |
amabro|メスキットパン スクエア

amabroから販売されている「メスキットパン スクエア」は、アメリカ軍が実際に使用していた食器や調理器具をモデルに作られている逸品だ。
実際にこちらのスクエアも、第二次世界大戦の野戦で利用されている。フタがお皿とフライパンの役割を担ってくれるだけではなく、蓋には留め具が付いていてシンプルで複雑なギミックがないアイテムなので、幅広い用途で使いこなせるだろう。
取っ手が長いため焚火調理にも向いており、米を炊くだけではなくさまざまな料理に応用可能である。飽きがこない機能性が高いアイテムなので、長く愛用できるはずだ。
メーカー | amabro |
商品名 | メスキットパン スクエア |
価格 | 3,400円 |
サイズ | 幅19.5×奥行16.5×高さ6cm |
素材 | アルミニウム(本体)、ステンレス(ハンドル) |
重量 | 約315g |
販売サイト | Amazon |
OYANTEN|メスティン・アウトドア専用4点セット
ソロキャンプで大活躍する角型飯盒なら、OYANTENから販売されているメスティン4点セットがおすすめだ。熱伝導率の高いアルミ製で弁当箱のような飯盒は、幅9cm・長さ16cm・高さ6cmというコンパクトサイズ。
メスティンの他にポケットストーブとバットアミ、麻布の収納袋がセットになっていて、飯盒の中にポケットストーブとバットアミをしまえるため、荷物がかさばらない。
飯盒炊爨で活用する場合、米を炊く以外にもアミを使って中華まんを蒸したり、タマゴやイカの燻製をつくったりすることができる。
初心者向けのマニュアルも付いているため、はじめてのソロキャンプや手軽にデイキャンプやバーベーキューを楽しみたい人には嬉しいアイテムだ。
メーカー | OYANTEN |
商品名 | メスティンキャンプ用セット |
販売価格 | 2,180円(税込・Amazonより参照) |
形状 | 角型(メスティン) |
素材 | アルミ |
サイズ | 幅9cm×長さ16cm×高さ6cm |
総重量 | 約300g |
容量 | 米2合分 |
付属品 | ポケットストーブバットアミ麻布の収納袋 |
スケーター|アルミメスティン飯盒・AFTM8N-A
スケーターが販売している角型飯盒は、スタイリッシュなデザインとカラーリングがポイント。
レッド・イエロー・グリーン・シルバー・ブラックの5種類のカラーが展開されており、容量も600ml・850ml・1,000mlと選択肢が多いのが魅力的だ。
可動式ハンドルが付いているため、アウトドアで使う場合は手に持ちながら調理が可能。ハンドルを使わない時は折りたためば荷物がかさばることもない。
飯盒炊爨だけではなく弁当箱としても使いやすいため、シーズンやシーンを問わずに使い回せるおすすめのアイテムだ。
メーカー | スケーター |
商品名 | アルミメスティン飯盒・AFTM8N-A・レッド |
販売価格 | 600ml:2,904円850ml:3,103円1,000ml:3,240円(税込・Amazonより参照) |
形状 | 角型 |
素材 | アルミ |
カラー | レッド・イエロー・グリーン・シルバー・ブラック |
サイズ | 幅12.2cm×長さ11.8cm×高さ6.1cm |
総重量 | 576g |
容量 | 600ml・850ml・1,000ml |
タンブラー型
タンブラー型の飯盒は、丸型飯盒をさらにコンパクトにしている形状が多い。アウトドアでコーヒーや熱燗を飲みたい方におすすめで、他にもスープや煮物の調理に向いているため、飯盒の中では少々個性的なアイテムであるといえる。
以下では、個性的な機能が付いているおすすめのタンブラー型の飯盒を紹介していく。
Swag Gear|Keith クッキングポット

Swag Gearから販売されている「Keith クッキングポット」は、一度でも温まれば熱が逃げにくいという特性があるチタンが使われている飯盒だ。
加熱により発生した蒸気を巡らせてお米を均等に加熱してくれるため、ふっくらと美味しいご飯を炊き上げることが可能。アウトドアで美味しいご飯を食べたい方におすすめだ。
軽くて耐久性も高い素材が採用されているため、長く重宝できるアイテムとして使えるだろう。
メーカー | Swag Gear |
商品名 | Keith クッキングポット |
価格 | 7,633円 |
サイズ | 118 x 108 x 158mm |
重量 | 約256g |
容量 | 900ml |
材質 | チタン製 |
販売サイト | Amazon |
snow peak|チタン トレック SCS

snow peakから販売されている「チタン トレック SCS」は、縦に長い形状で大容量の飯盒。容量900ml深型クッカーであり、1回の沸騰で2人分のパスタを茹で上げることができる。
フタはフライパンを兼用しているため、パスタを茹でている間に焼き物の調理も可能。軽くて丈夫なチタン製なので、大容量でありながら軽くて持ち運びも楽という点も魅力的だ。
もちろん、飯盒の本来の目的でもあるご飯も炊くことができる。
野菜を茹でる、煮物を作る、ラーメンを作るなど、深さがあるためアウトドアの料理のバリエーションを増やすことができるだろう。
メーカー | snow peak |
商品名 | チタン トレック SCS |
価格 | 4,749円 |
サイズ | ポット/120×107mm フタ/128×39mm |
重量 | 175g |
販売サイト | Amazon |
Boundless Voyage|ミリタリーキャンティーン・チタン兵式飯盒セット
Boundless Voyage|ミリタリーキャンティーン・チタン兵式飯盒セット
主にチタン製のアウトドア用品を販売する業者、「Boundless Voyage(バウンドレスボヤージ)」による、水筒と2種類のサイズのチタン飯盒がオールインワンになったこのセットは、本格的なアウトドアを楽しみたい人におすすめのアイテムだ。
強度・耐食性・軽さに優れたチタン製の飯盒は、登山者やキャンパーに愛されており、バウンドレスボヤージのこの商品は、ミリタリー感溢れるクールな見た目も魅力的。
水筒とリッドのサイズの飯盒は全て組み合わせて収納ができ、総重量は付属のカモポーチを含めても576gという軽量仕様だ。
登山やキャンプで豪華な飯盒炊飯を楽しみたい場合におすすめだが、機能性が高い分、販売価格は1万円を超える。
メーカー | Boundless Voyage |
商品名 | ミリタリーキャンティーン・チタン兵式飯盒セット |
販売価格 | 13,800円(税込・Amazonより参照) |
形状 | 兵式 |
素材 | 99.9%純チタン |
サイズ | キャンティーン:幅7cm×長さ12.9cm×高さ19cmチタン飯盒1:幅8.4cm×長さ14cm×高さ9.6cmチタン飯盒2:幅8.4cm×長さ14cm×高さ5cm |
総重量 | 576g |
容量 | キャンティーン:1,100mlチタン飯盒1:750mlチタン飯盒2:400ml |
付属品 | カモポーチチタンリッドスチールワイヤー |
まとめ
キャンプやバーベーキュー、登山といったアウトドアで、大自然のエネルギーを体全体で感じながら楽しめる飯盒炊爨。
飯盒炊爨では、米と水の正確な計量と火加減の調整、炊きあがりの直後のシャリ切りなどが美味しく炊き上げるポイントとなる。
米に限らず、麺類やスープ類なども調理できるのが飯盒炊爨の魅力だが、はじめての飯盒選びに悩んでいる人は多いだろう。
飯盒を選ぶ際は、素材・容量・重量・デザイン・機能面といったポイントに注目して、どんな場面で使用するかイメージしながら決めるのがおすすめだ。
お気に入りの飯盒をなかなか見つけられない場合は、この記事で紹介した5つのアイテムをぜひ参考にしてほしい。