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2022年6月4日・5日の日程で「ビアフェス東京2022」が開催された。3年ぶりとなった同イベントは、ファンとともに新しい生活様式に即して実施。新しいビアフェスの形のなかで、クラフトビールのいまを体験してきた。
世界最高峰のビアコンクールの金賞4銘柄を試飲

ビアフェス東京2020(ジャパン・ビアフェスティバル東京2022)が開催されたのは、恵比寿ガーデンプレイスにあるガーデンホール。例年は、5,000人以上が訪れるイベントだが、今回は各回2時間制・250人程度に制限され、合計6回が開催された。時間になると、一斉に入場となったが、行列もすぐに流れるくらいスムーズな入りだった。

入場が始まると、出展ビールリストと4つのプラカップが入るトレーが配られた。参加者は会場にあるクラフトビールがすべてテイスティングできる。各ブースでビールの入ったプラカップをトレーに入れてもらう仕組みになっている。

会場では35のブルワリーから136種類のクラフトビールが提供される。テイスティングを通じて、ビールの多様性が分かるようになっている。
提供されるビールは、米国「ワールドビアカップ2022」「インターナショナル・ビアカップ2021」「ジャパン・グレートビア・アワーズ2022」のコンクール受賞ビールもあり、配布されるビールリストにその内容も記されている。それらが中央のテーブルに着席してテイスティングできるようになっている。
以前はホールの隅にコの字に出展ブースがあって、その前で立ち飲みするスタイルだったので、以前よりもかなりゆったりと楽しめるようになった。

まずチェックしたのが、アメリカ「ワールドビアカップ」金賞受賞ビールブースだ。ここには、2年に1回開催される、同コンテストの金賞を受賞した日本のビール4銘柄が並んでいる。クラフトビールは世界でいくつかコンクールがあるが、ワールドビアカップは最も権威があるとされている。飲んでみると、さすがにどれもスタイルの完成度が高かった。
その中にあって個性的だったのが、スペシャリティビールで受賞した「宮崎ひでじビール」の栗黒。モンブランのような香りに負けないコクのある甘い風味があり、全体としてもバランスが取れていて、単品で楽しめる味わいだった。
会場には、おつまみや体験ブースもあって楽しみ盛り沢山!

ビールのテイスティングをする前に、まずフェス会場全体でビール以外にどんなブースがあるかもチェックしておきたい。

入口の突き当たりにあるのが、おつまみとビールグッズのブース。おつまみのブースは、乾き物の燻製、かまぼこなどがあった。ミックスナッツなどビールのおつまみの定番は、早い段階で売り切れていたので、先に買い求めるほうがよさそうだ。

会場の中ほどあたりにあるのが、「原材料体験ブース」。ここではビールの原料であるモルト(麦芽)と乾燥ホップの風味や香りの違いを体験できる。モルトは、ベースモルト、クリスタルモルト、サワーモルトの3タイプの色の違いをチェックしつつ、実際に食べてみてその味を確認することができる。
食べ比べてみると、ベースモルトに比べてクリスタルモルトは香ばしさや苦味があり、サワーモルトは酸っぱさがあった。実際は単品で使用されるというより、ブレンドされて使われることが多いそうだ。

乾燥ホップは4種類の香りの違いを体験。手前の3タイプはクラフトビールらしい柑橘系の香りだったが、メルクールは花のような香りが混じっていた。聞けば最近流行り始めた新しいタイプなのだそう。ビールを飲むだけでなく、原料から知れる興味深いコーナーだった。
ビアテイスティングをする前にチェックしておきたいのが、「ビアジャッジコーナー」。ビアジャッジ(ビール審査員)の先生によって、テーマ別におすすめの飲み比べ方や購入方法が示されている。

ここをあらかじめチェックしておけば、136種類のビールの中からテーマを決めて飲み比べたり、持ち帰りボトルを購入できたりするのだ。「まずはいろんなタイプを飲み比べたい」「新しいビール体験がしたい」など、自分の目的に近いテーマが見つかれば、ビアフェス巡りも充実する。
会場では、ビアジャッジの先生がその解説や現在のクラフトビールの注目ポイントをマイクでも伝えてくれていた。これを聞くだけで、クラフトビールの最新情報が分かる内容だった。

136種類のクラフトビールの試飲に挑戦!

お目当ての飲み方が決まったら、いよいよビアテイスティングしてみよう。ビアジャッジの先生のおすすめのテーマでテイスティングするほかに、ビールの味わいの軽いものから重いものへと順番でテイスティングする方法もある。
ビールは色が薄いほど軽く、濃いほど重いのが一般的なので、ホワイトビールからペールエール、アンバーエール、黒ビールのような順番になる。そのほか、気になるブルワリーで攻めていくという方法もある。

今回は、おつまみに鈴廣かまぼこを買ったので、同じグループである箱根ビールの4種類からスタートした。

もともと箱根ビールは、かまぼこや和食に合うビールをコンセプトにしているそうで、実際にマリアージュしてみても、これがかなりの相性のよさ。ビールといえばソーセージやピザなどのちょっと味の濃い洋食と合うイメージだったが、すっきりとしたおいしさがかまぼこの味を引き立てていた。

各ブルワリーのブースを訪れるときに、ぜひトライしてほしいのがブルワリーのスタッフとの会話。中には、醸造責任者であるブルーマスターが来場している場合もある。
この日は、ワールドビアカップで金賞を受賞したハーヴェスト・ムーンのブルーマスター園田智子さんも来場。ビール造りの苦労や開発秘話なども気軽に聞くことができる。実際に熱心に話を聞く、ビールファンの姿も見られた。

今回はさまざまなブースを巡り、20種類ほどテイスティングをした。初めにモンブランの風味のビールを紹介したが、ほかにも養命酒やコーヒーゼリーの味がするビールなどちょっと変わりダネもあった。さらにはフルーツビールやゆずを使ったビール、スパイスを使ったビールもたくさんあった。
中には、ワインのように酸味が感じられたり、苦味がまったくなかったり、フレーバーがドーンとくるものだったり、ビールの多様性が感じられた。さらに、全国各地のブルワリーが集まっているため、使っているフルーツやスパイスに地域性が感じられるのも面白い。
ビアフェスでは、コンクール受賞ビールも多数出品されていることもあって、ベーシックのスタイルを飲み比べたいと思い、「お気に入りのIPAを見つけよう」と参加した。しかし、ブースを巡るうちに、さまざまな味わいが気になってきて、その自由なスタイルに圧倒された。改めて、「クラフトビールは創作だ」と感じた今回のビアフェスだった。

新しい生活様式を打ち出していたため、グループでの参加は4人まで。会場を見渡すと、2〜3人での参加者が多く、年代も20代〜50代くらいまでと幅広かった。男女の数も半々くらいだろう。会場では、ビアジャッジの解説やブルワリースタッフとの会話もできるので、一人で参加しても暇を持て余すことはない。ビールを真剣に味わい、次はどのビールを飲もうかと考えていると、2時間はあっという間に過ぎた。また、来年も参加したいと早くも思うほど楽しいビアフェスだった。
多様性のあるクラフトビールとその創作意欲に出会わせてくれた3年ぶりのビアフェス東京2022。東京会場での会期は終了したが、今夏は、大阪、名古屋、横浜、沖縄でも開催が予定されている。近くに住んでいる人は、ぜひこの夏の予定に入れてみてはいかがだろうか。
【今後の「ビアフェス2022」のスケジュール】
●ビアフェス大阪2022
日時:7月16日〜17日 場所:マイドーム大阪「展示ホール」
●ビアフェス名古屋2022
日時:8月6日〜7日 場所:名古屋国際会議場「白鳥ホール」
●ビアフェス横浜2022
日時:9月23日〜25日 場所:横浜港「大さん橋ホール」
取材・文:岡本のぞみ(verb)
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